立つ
自分の足で立って、いっぽいっぽ歩いていこう。
止まっても、倒れてはならぬ。
まだまだ冬
温かくなったと思えば、この寒さです。
夜の自転車に向かって吹きつける風は身に染みます。
続く寒さよりも、小春日和に注意しないと。
風邪をひいているわけにはいかぬ。
インフルエンザも大流行ですが、負けるわけにはいきません。
工作
こんな趣味もあります。
真空管という原始的なガラス球の電気部品が奏でる音は、現代の半導体技術には決して生み出せない、不思議な魅力があるのです。
しばらく電気いじりも出来ていなかったのですが、友人に頼まれたギターアンプの製作を、少しづつ再開しました。
自室用のミニアンプと、古い真空管ラジオです。
ラジオの方は、資金不足で置物になっていますが、部品を新しいものと取り換えれば十分に鳴るはずです。
それにしても、現代の基盤にチップ詰めという製品と違って、この頃の製品はすべて手配線。
詳しい知り合いによると、このような製品は、すべて女工さんたちの手仕事で生み出されていたとのこと。
複雑な配線をハンダごてで、ひとつひとつ組み立てていきます。
その仕上がりは、もう芸術品の域です。整然と並ぶ配線からはノイズの少ない上質な音が流れます。
無数にある配線の中で、一本でも間違えば、音はたちまち雑音まみれになり、最悪の場合は出火して火事です。
電気製品も、理論だけではまったく上手くいきません。
メイドインジャパンのクオリティは、試行錯誤を重ねたエンジニアの努力と、ひとつひとつの仕事を完璧に、確実にこなした女工さんたちの努力で築き上げられたのです。
安いオンボロのベースアンプを治して、友達におくりました。
構想中のミニアンプ。
中はすっからかんです。
祖父母の家に置くために頼まれ、作ったアンプです。
真空管らしい優しく澄んだ音を鳴らしてくれます。
下の写真二枚はプラズマボールです。
1kV、つまり1000Vですから、命がけの工作です。
原理は勉強不足ですが、ACアダプタで直流にした電流を高周波の交流に発振させて、イグニッションコイルといういう部品(たしか車の部品ですよね)に通すと、数kVの電圧が得られます。
その高電圧を白熱電球に掛けると、フィラメントからガラスに向かってプラズマが飛んでいくのが見られます。
すごく幻想的なのですが、ギィューーーーーーンという物凄い発信音と、たしか吸い過ぎると体にもよくないオゾンガスの匂いであまり長くは点けられません。
中学のころですが、危ない遊びをしていたものだなと久しぶりに眺めています。
耐え忍ぶ力
こんな趣味もあったりします。
冬の寒さで枯れたような姿になりながら、春になると全くもと通りに戻るたくましさに毎年学んでいます。
ささえてくれるもの
家に帰ると容赦なく襲ってくる睡魔。
前ならば負けていました。
今は、身体の芯から溢れ出る何かに支えられています。
生活習慣が変わったわけではなく、むしろ、睡眠時間はじわじわと短くなり、悪い方向に進んでいる一方です。
それがなぜか、以前は耐えられなかったことに耐えられるようになってきました。
生活習慣と湧いてくる力、この二本のグラフは交差しています。
では、以前と何が違うのか。
変わったことは沢山ありますが、やはり、世界を大きく見てみるようになったことでしょうか。
分からないなりにも、ズームレンズの鏡筒を回し、世界を大きく見る。
ときには逆に回して、ぐっと、アップで観察してみる。
わからないことばかりでも、ぶつかる壁は多くても、進むべき方角は見えてきました。
青山さんが激務に徹夜の日々を乗り越えられるわけ。
プロの指導の下での鍛錬はもちろんですが、そのいちばんの理由がすこし分かった気がします。
池田さんが青山さんの個展でいただいてきてくださいました。
ありがとうございます。
現代アートに挑戦する青山繁晴展
京都で開催された青山さんの現代アート展。行ってきました。
みなさんともに、「わからん!」というのが基本的な感想の様です。
ただ、青山さんの仰る通り、それでこそ現代アート。
ぶち壊すのが現代アート。
だから、それで、いや、それがいいのだと思います。
それに、「わからん」からこそ、考えることができるのだと思います。
ぼくの感想はというと、行ってよかった!
京都までの距離も考えると時間的に参加は厳しいと考えていたのですが、頑張って行きました。
なぜなら試験期間中のため、次回の独立講演会に参加できないからです。
池田さんのお言葉、
「時間は作らんとできひん!」
その通り、作れば時間は出来ました。ある、ない、ではなく、作る。
少し早起き。電車の中で課題をこなす。
こんなことくらいで時間は作れました。
さて、京都に付くと、はらちゃんさんと長谷川先生は画廊を出られた後、池田さんたちはまだ到着なさっていない。そのタイミングでぼくは鑑賞していました。
結構じっくり、たっぷりです。
お客さんも少ない時間でした。
生きるってなんなんだろうという、生きているものなら誰しも抱える超難問に対峙する時間でした。
こういう機会になると、自分が普段どれだけの謎の上に存在しているのかを思い出しますよね。
とにかく、行ってよかったです!
青山さんがやりたかった事が、ほんの少しわかった気がします。
なんなのかはわからない。でも、確実に得られたものがありました。
みなさんもそうじゃないでしょうか。
破壊と創造。
古きものと新しきもの。
時間があったので写真もたくさん撮りました。ぜひご覧ください。
壊すのが現代アート。
魂は死なないよ、みんな。
このひとことで芸術。
いちばん好きなのは?と聞かれたら、これ!
意外かもしれませんが、これ。
KISSなんて一曲も知りませんが、これです。
壊せたか
すごいインパクトのレコードにひとこと。
好きなのを選べと言われれば、やっぱりこれです。
なんか、よくないですか??
深く淡く生きる 繁晴
池田さんのお気に入りの作品。
ぼくも、これは立ち止まって見ていました。
特製 葉隠弁当
特製 脱私即的弁当
この時計、動いてます。
横の言葉が不思議でした。どういうことだろう。
どこに帰るのだろう。どこに帰ろう。
キャンバスのアクリル画は不思議な作品が多かったけれど、ある意味一番わかりやすかったかもしれません。
「男」と「女」は、「はー、なるほど、そうかも、」と思わず呟いてしまいました。
言葉にしろと言われれば無理ですが、なんとなく何かが分かったような気がします。
人間の中身って、確かな輪郭もなく、色の境目もはっきりわからない。
そんな形の掴めないものだからでしょうか。
言葉に表せないから絵にかく、言葉を使わずして相手にどう伝えるか。
芸術って面白いですね。
辛口の中にあるやさしさ。究極の雑談力。
行けなかった方も、すこしでも画廊の雰囲気を味わってくださればと思い、写真もいっぱい撮って、いっぱい貼りました。
異国の海でも
青山さんのひとことで本当に行ってきた隠岐の島。
竹島の現実を自らの目で確かめ、隠岐の島の人々の温かさ、国境の緊張感。
読み聞きで学ぶのと、現場で学ぶのとでは、入ってくるものが全く違う事を学べました。
ブックスマートとストリートスマート。
アメリカでよく使われる言葉だそうです。
学びは、この両輪を回して、初めて力になります。
その隠岐の島へ行くため、境港から高速船に乗り、船が出港したときのこと。
他とは明らかに違う存在感。その船が上の写真の船でした。
海上保安庁の巡視船「おき」
大きく真っ白な船に日の丸がはためいている姿に、わが祖国の大きさを改めて教えてもらい、国の護りある上にぼくらの生活があることに心から感謝できました。
最近、海外の海上保安機関向けとしては初めて、海上保安庁の巡視船が供与されるというニュースがありました。
気になって調べてみるとびっくり。
なんと、供与される二隻のうちの一隻がこの「おき」だったのです。
青山さんによると、ベトナム海軍の士官が日本を訪れた際に、日本には立派な軍艦があるんだと驚いている先をみると、海上保安庁の巡視船だったとのこと。
中国が無法な拡大を広げている今、技術力の塊である空海軍に関しては特に、発展中の国からみると、世界のトップバッターの日本の技術は頼りにされているのだと思います。
このような事から始めて、兵器の本格的な輸出をしていくことが、安い中国製の武器の蔓延するアジアの安全保障を変えていくことになります。
アジアのリーダーは日本です。
国民一人一人がその意識を持たなければならないのだと思います。
マレーシアでも、海の安全を守るために活躍してくれることを願います。
それに、新しい「おき」が建造中とのこと。楽しみです。