テロ対策はぼくらから
中田さんが前回の記事にコメントくださり、非常に参考になる記事を紹介してくださいました。
これを書かれた方はレスキュー隊員を日米で務められたのち、今は危機管理の仕事をされているそうです。
テロから“命を守る方法” | 誌面情報 vol54 | リスク対策.com(リスク対策ドットコム) | 新建新聞社
フランスでのテロの内容に始まり、パリテロの際のシャルリエブド襲撃事件を受けた日本企業の対策がどうであったか、日本のテロ対策がどれほど不十分か、それがどうあるべきなのか、ぼくらが具体的に行える対策、襲撃時の対応の仕方など、様々なテロ対策へ問題提起をプロ目線でされている記事です。
みなさんもぜひ熟読ください。
記事の最後に紹介されているアメリカの動画が参考になります。
人が撃たれるシーンもありますので、苦手な方はお気を付けください。
RUN. HIDE. FIGHT.® Surviving anActive Shooter Event (米国土安全保障省)
SURVIVING AN ACTIVE SHOOTER
(G米ロサンゼルス郡保安局)状況シミュレーショントレーニングビデオ
http://irescue.jp/videos/active_shooter_training01.mp4
AVOID DENY DEFNEND
(米テキサス州立大学)
http://irescue.jp/videos/active_shooter_training02.mp4
こういった本物のテロ対策の動画がアメリカのものしかないのも悲しいです。
隠れる、伏せる、ではなく、まずはできる限りその場から逃げることが大切だと強調されています。
幸いにも、銃で溢れているアメリカと違って、日本は銃(特に軍用の殺傷能力が高いもの)を手に入れるのは非常に難しいそうなので、最低でも、まずは刃物テロを想定した訓練を行うべきではないでしょうか。
青山さんによると、物を詰め込んだ鞄を持つだけでも有効だそうです。
そして、日本でも起こる可能性の高い爆弾を使ったテロ、サリンやVXガスなどの毒物を使うテロ、最悪の生物テロまで想定して、本格的な対策を行っていくことが必要だと思います。
国や警察、自衛隊が行う対策と並行して、なによりも大切なのは国民ひとりひとりの意識とテロの想定でしょう。
動画を見ると、普段からの対策に加え、襲撃の時に「かもしれない」だけでいかに早く冷静に対応できるかだと思います。
普段から想定しておかないと、いざとなったときの恐怖は相当なものでしょうから動けないはずです。
きっと、100%の力を発揮できる人は限られます。
120%の訓練をしておいて、初めて冷静な対応ができるだと思います。
悲しいですが、自分の身は自分で守るしかない時代です。
今のところ、他国と比べてテロの脅威は小さい今だからこそ備えなければならないはずです。
中田さん、考えるきっかけにできる貴重な情報をありがとうございました。