寄り添ってくれる温もり
マンションには強力すぎる石油ストーブ。
中学生の頃に、なんだかかっこよく思えて買ったものです。
どんどん家じゅうが暖まってくるものですから、家族から苦情が出るのですが、程々に点けています。
灯油が切れたときに上を覆う部分を外してみると、中のしっかりした造りに驚きました。
ダイヤルを回すと芯がカチカチと気持ちのいい音を立てて上がってくる機構、それに連動した消火のノブ、地震の際に働く自動消火装置。
それらの機構が見事にすっきりと配置されているのには脱帽です。
これによって素人でも芯を替えられるし、ある程度の手入れは出来ます。余計な造りがないので故障も少ないでしょう。
これが出来上がるまでに何人の技術者のどれ程の時間がかけられたのだろうと考えながら灯油を補給していました。
電気を使わずに暖を取れますし、調理まで出来ますから、緊急時に役立つのではないでしょうか。
ファンヒーターは効率もいいですし、使いやすいですが、電気がないとただの四角い箱です。
あらゆるものの動力が電気に置き換わっていきますが、アナログなものも少しは残しておくのもアリかもしれません。
なにより、造りや見た目が温かいです。
このオレンジの光に励まされながら課題に追われています。
もうちょっと減らしてくれたら自分のしたい勉強ができるのに、とブツブツ言いながら。