「平成」から考える
学期末の忙しさでなかなか更新できませんが、明日からなんと夏休み。
完全に頭から抜けていました。
夏休みと言いつつも、明日から一週間の午前中は補習ですから、全く休みという感覚が消えてしまっています。
さっそく夏休みの宿題に取り掛かっていますが、そのひとつが、毎年お馴染み「読書感想文」
募集要項が配られた瞬間、周りからは「うわぁ。。」
絶望の叫びが聞こえてきます。
そんな中、ぼくの心はルンルンです。
やっと本が読める!
「壊れた地球儀の直し方」も、じつはあまり読み進めていません。
池田さんのお言葉と、青山さんのサインでスイッチが入ってしまって、成績は自分でもびっくりするくらい伸びた代わりに、他の事にはなかなか手が回っていません。
読みたい本は増えていくのに、読む時間は減っていく。
そんな時に、天がお与えくださった、読まなければならないという機会です。
すぐさま頭に浮かんだ本、それがこれです。
全く売れず、絶版になり、今買おうとすると一万円以上してしまう、青山繁晴さんの純文学「平成」
図書館だけは買ってくれた「平成」。すぐ近くの決して大きくはない図書館(すごく古くて素敵な建物で、昔は公会堂だったそうです。そこに今もある松の木の下で、三島由紀夫さんは徴兵検査を受けられたそうです。)に行くとばっちり置いてありました。
この夏には改題、隅々の改稿をされた「平成紀」を世に出されるそうで、おそらく「平成」を読む機会はなくなると思いますから、絶好の機会でした。
一週間程かけて読み終わりました。
読後の第一の感想は、「やっぱり青山さん、もの書きやねんなぁ。」
ぼくが汲み取れたことなんてほんの少しでしょうが、胸に染みわたるものがあります。
天皇陛下、昭和、平成、そして日本という国は何であるか。
ぼくらの根っこを考えさせられます。
ちょうど、今上陛下にご譲位の意向がおありだという報道が重なりましたから、余計に考えました。
青山さんが仰った、ぼくら国民のせめて三つすべきこと。
一、皇室典範の見直し
二、江戸期と明治期での、天皇のご存在のあり方の違いの振り返り
三、占領軍が皇室のご存在をどのように変えたのか
調べて、考えてみようと思います。
「平成紀」は「平成」のようなことにはならないと思いますから、沢山の方が読まれるのだと思っています。
皆さんがお読みになり、いろいろな方々の感想が聞けるのが楽しみです。
それにしても、この本で読書感想文を書くのは、ぼくにはハードルが高すぎた気がします。
「平成」で感じたことを文字にして書くのはなかなかできそうにありません。
何回読めばこの小説の根っこをつかめるでしょうか。