海の日 神戸ボート天国
7月の17日は海の日です。
海の日ということで神戸港で船のイベントがあり、それに参加してきました。
今年は神戸港が開港150周年ということで、沢山のイベントが一緒に開催されて、ずいぶんと賑わっていました。
かなり早く着いたので一回りしてみると、職員の方がもう準備を始めていました。
これは「Dr.海洋」という、海の掃除を担当している船だそうで、乗組員の方々の制服を見てわかる通り、国土交通省の船です。
早く着きすぎたので、観光船に乗りました。
モザイク辺りから出発して、神戸空港の手前を回って帰ってくるルートです。
二階に上がると、暑さを忘れさせる爽やかな海風が気持ちよく、中も盛況でした。
突堤の岸壁で一般公開される船が並んでいるのが見えます。
これが出発直後です。
東の方向、大きな帆船の並んでいる辺りで放水パフォーマンスが見えました。
真っ赤な塗装で分かる通り、消防の船です。
このKの字が大きく描かれた巨大な船は出来上がって間もない自動車の輸送船だそうで、7000台以上の車を運べる能力があるとアナウンスがありました。
見上げるような大きさでした。
そして船は工場群に近づいて行きます。
これは川崎重工の神戸工場。
巨大なクレーンとドックが続々と見えてきます。
こうして見ると、市街地とかなり近いですね。
そして、そこに現れたのがこれです。そう、潜水艦!
潜水艦は神戸の工場で作られていて、建造中の潜水艦を見られるのは日本でここだけです。
この奥隣に三菱の造船所があり、自衛隊の潜水艦はこの2社で毎年交互に建造するそうです。
旭日旗が美しく風に揺れています。
建造段階で旗もついているんですね。
外観は完成していますから、完成間近、あるいは完成している潜水艦の整備中でしょうか。
間違いなく世界トップの性能を誇る日本の潜水艦がこんなに近くで作られているというのは嬉しかったです。
神戸の造船所は空母「瑞鶴」をはじめ、歴代の軍艦も数多く作られてきた伝統のある造船所です。
すぐ近くで見られました。
かわいい熊の人形がありました。
こちらが三菱の造船所です。
見えにくいですが、こちらでも潜水艦が建造中です。よく探すと、二枚目にあります。
東の方の突堤には大きな帆船が沢山集まっていました。
ロシアと韓国の帆船も一隻ずつ。
そしてこれが、我らが日本の「海王丸」です。
写真では伝わりにくいかもしれませんが本当に大きくて、かっこいい船でした。
詳しくは後ほど。
こちらは兵庫県で唯一、水産科のある香住高校の実習船です。
兵庫県のマークが見えます。
そして、真っ白の船体に青いライン、ひと目でわかる海上保安庁の巡視艇です。
観光船を降りると、見に行ってみました。
早くも一般公開のために長蛇の列ができています。
今回対象になっていたのは「ふどう」という巡視艇です。
放水銃が並んでるのを見て分かる通り、消防能力の高い船で、毎分16800ℓもの放水が可能だそうです。
中には計器類がぎっしり並んでいて、ピカピカの船体で新しそう。テクノロジーの詰まった船なのでしょうね。
親子連れの姿も目立ちました。
外の様子が映し出されるモニターです。
赤外線で夜間でも状況が確認できるとの説明があったように思います。
それぞれの計器に丁寧に説明書きがありましたが、後ろも詰まっていたのであまり読めませんでした。
これは日本の初期の帆船をもとにした観光船だったと思います。
これが水産庁の漁業取締船「白鷺」
ここでは船の前のテントで搭載されている装備の解説がありました。
ベテランの乗組員の方が丁寧に解説してくださいました。
カラーボールを打つ装備など、さまざまなものがありました。
武装できませんが、様々な工夫で自らの安全は守りつつ、違法船舶に対して適切な対応をとれるようになっています。
防弾、防刃のチョッキを実際に持たせていただけましたが、見た目の何倍も重いです。
水産庁というと正直あまりピンとこない地味な機関だと負いますが、この重厚な装備を見ると、いかに危険な任務をこなされているのかが分かります。
これは防刃手袋。刃物が突き抜けません。
この水産庁のマークは「水」の字がもとになっているそうです。
これは水上警察のブースになった説明書き。
潜水艦などの進水式の警備もしているそうです。
かなり歩いて帆船のエリアまで行きました。
その大きさと遥か見上げる高さの帆がなんとも綺麗でした。
すごい人です。
神戸海洋博物館にも行きました。
あのポートタワーと並んだ白い独特の形をした建物です。
帆船の展示が出迎えてくれました。
そして、その中にある川崎ワールドに行くと、沢山の展示物で川崎重工の歴史を学べます。
あのブルーインパルスで有名なT-4練習機も川崎製なんですね。
その航空機の歴史は古く、ライト兄弟が飛んだ15年後には飛行機工場が出来ていたそうです。
大東亜戦争時の「飛燕」などは有名ですね。
そして、真珠湾攻撃にも参加し、戦争末期まで生き残った幸運な艦として有名な空母「瑞鶴」も川崎の神戸工場で作られました。
潜水艦「おやしお」
ガスタービンの細密な模型も。
そして、川崎重工と言えば新幹線!
飛行機も新幹線も、あまり見ない正面からの姿がすごくかっこよかったです。
最後にこの日のベストショット。
船に向かう、おそらく海上保安庁の士官の方々だと思いますが、後姿がなんとも絵になりますね。
やっぱり船乗りの真っ白な夏服って最高にかっこいいです。
やっと夏休みに入りましたが、明日からは補習なので何か変わるわけではなく学校です。
勉強もがんばりつつ、中身の詰まった夏休みにしたいです。
一緒に見てまわって下さった講演会仲間のEさん。本当にありがとうございました。