ここから
中間試験に向けて、勉強一色の日々が過ぎていきます。
放課後に二、三時間絵を描いてから帰るのが平日のぼくの一日です。
試験があるので、おそらく十月は部活ができる日が限られてしまいます。
筆が遅いので、展覧会に出す絵は毎回締め切りに追われることになります。
ガラケーの写真なので画質が悪いです。
ここから顔の細部や細かい質感の仕上げに入って行きます。
写真ではカーテンが閉まっていましたが、勝手に開け、なぜか海が広がっています。
そこに浮かぶのは白と赤の船。
海を背景にしたわけは、タイトルを見ていただければわかります。
テーマはただ一点、タイトルそのものです。
全体に、ぼやっとしていて、構図も平べったい。
古い西洋画の雰囲気を感じるのは、ぼくだけでしょうか。
すごく古典的な絵になったと思います。
このようなタイプの絵を描いたのは初めてです。
まず、人物が苦手で、風景しか描いたことがありませんでしたから。